陶磁器 素焼き

 

 皆さんこんにちは!あっという間に1月が終わり、早いもので2月も中旬に差し掛かろうとしています。ここ数年、1週間がとてつもないスピードで経過するのは三十路ならではの現象でしょうか。よく、1月→行く、2月→逃げる、3月→去る、と比喩されますが、私が小学生の時の全校朝会で、校長先生が1〜3月までをホップ、ステップ、ジャンプになぞらえた話をしてくれました。1,2月が助走距離、
3月が…….ええっと…………跳ぶ意図は何だったっけ。
完全にタメになる話のテンションでしたが、
肝心なところをド忘れしてしまい切れ味悪くも
本題に移りたいと思います。

素焼き

 
皆さんは陶磁器が焼き上がる前の姿を見たことがありますか?

一つ一つが職人さんの手描き

写真は生の粘土を約800℃で焼いた「素焼き」と言われる状態で呉須と呼ばれる絵の具を使って模様を描いた本焼成前の段階です。よくレンガ色の植木鉢を目にしますがそれと同じです。
乾燥させただけの生素地では強度が圧倒的に低いため少し力を加えると「パキッ」と割れます。特に水に対して非常にモロく(土と水の相性を想像して下さい)後の作業工程に大きく影響します。そのため一度低温(本焼きは約1300℃で焼くため800℃は窯業界において低温扱い)で焼き締める素焼きをすることにより、強度が増し安定して絵付けを施すことが出来るようになります。

こちらが本焼成後の姿。違いは一目瞭然ですよね。まず白く光沢感が出ているのは釉薬(ゆうやく)という薬品によるものです。ガラス質のコーティング剤で覆われていると考えて下さい。釉薬は水と割って使用するため前述した生素地では耐えられません。そして素焼きを行う理由としてもう一つ、吸水性を高めるという目的があります。素焼きによってほとんどの水分が失われることになるため、吸水性が増し釉薬をしっかりと吸ってくれるようになるのです。
 今回紹介した素焼き以外にも焼き物が出来上がるまでに色んな工程が存在します。
それらをある程度知った上で商品を見ると、モノの見え方が変わり陶器市がより楽しくなるはずです。僅かではありますが私が従事して得た知識を皆さんにもお届け出来たらと思いますので、次回以降も引き続きお楽しみ頂けたらと思います。

あとがき

 本日、2月14日といえばバレンタインデーですよね。というわけで

ご多分に漏れず、私も素敵なチョコレートを頂きました。
ちなみにこちらのプレート、右下の仕切り部分は基本的に調味料などタレ入れとして使うのですが、この使い方はナイスアイディア!!
もちろん妻の作品です(^^)
普段からでもケチャップやマヨネーズを使い、家族みんなで
「今日の一言!」なんていかがでしょうか。
オンラインストアにも掲載済みですので気になった方はこちらからどうぞ♪

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