後継者問題に直面した窯元で「マスオさん状態」になった話

1. プロローグ

 近年、後継者不足を理由に廃業する中小企業は増加の一途をたどり伝統工芸品産業はとりわけ深刻な問題を抱えている。
佐賀県嬉野市にある窯元「江口製陶所」もまた事業継承問題に直面していた。
1947年に開窯、業務用食器を中心に一般家庭に向けた「和風モダン」な器の製造に取り組み、創業70余年の歴史を誇る。
現在は3代目が継承し、4人の娘に恵まれたが
それぞれが自立。跡を継ぐ気配も無いため、
今代での廃業を考えていた。

2. 自己紹介

 当ブログの投稿者である私のプロフィール

  • 1993年1月19日生まれ(♂)
  • 福岡県柳川市出身
  • 小中高と10年間野球部に在籍
  • 趣味はギター、ファッション
  • 服飾系の専門学校を卒業後、アパレル
    業界に5年半在籍
  • 2021年4月に入籍、同年8月に前職を退職
  • 妻の実家の窯元を継ぐべく佐賀県嬉野市
    へ移住し、現在は妻の家族と同居中

3. 妻との出会い

 新卒で洋服のリフォーム(お直し)の会社に
営業職として入社。主に全国の百貨店に点在
しているため、高い縫製技術が詰め込まれた
プレタポルテの商品を扱うことが多い。
それらを目の当たりにしていくうちに、生産側の仕事への関心が高まり企画職を目指すようになる。
 前述した企業に2年半在籍した後、消費者のニーズを最も身近で感じられる販売職を経験するため、某有名セレクトショップへ転職。
会社の同僚だった現在の妻とはここで出会い、交際に発展。程なく一緒に住むようになる。
 焼き物への関心が高まったのは洗い物の最中妻の実家で作られた茶碗を手にした時だった。
軽くて持ちやすく、やけに手の馴染みが良く洗いやすかったのは鮮明に記憶している。
 それまで食器など全く興味が無く、服の企画に携わるため、働きながら週1で社会人向けのパターンメーキング講座に通う日々を送っていた自分が、徐々に窯業への転身を考えるようになる。
 アパレル業界で培った感性を陶磁器に注いでみたいという思いが強くなり、妻の実家の窯元を継ぐことを決意。妻自身も前のめりで賛同してくれ、2人で新たな道を歩むことになった。

妻に贈った自作のワンピース

4. 今後の展望

 現在2人は離職中のため製陶所の手伝いや、ネット販売の強化に向けECサイトの整備に注力している。
10月から私は総合的な教養を身につけるため、有田の窯業技術センターへ通い、妻は波佐見の有名窯元で修行させて頂くことになり、それぞれ違う方面で地盤作りに励む方針である。
当面の間、陶磁器生産において自立できるレベルまで到達することを目標に掲げ、2人の成長していく過程や、特殊な環境下にある自らの
リアルな姿を投稿していく予定だ。

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