陶磁器の窯入れ

窯入れとは

 素焼きされた生地を釉薬(ゆうやく)と呼ばれるガラス質の薬品で覆った後、約1200℃の窯の中で半日かけて焼き上げる”本焼き”と呼ばれる作業で、陶磁器が製品化される最終工程である。素焼き釉薬に関してはいずれこのブログで詳しく説明していきたい。(何分まだ知識が乏しいため今はご愛嬌ということで…)
今回は積まれた磁器たちが窯に入る場面のみお見せしよう。

ここに

これを

こう

 画像2枚目の棚の隙間に磁器たちを詰め込んでいくのだが、これが中々に気を遣う。
少しでも棚板に触れようものなら前述した釉薬が擦れ、焼き上がりに大きく影響する。
磁器同士の間隔を空けて置くことや、棚板の端から落ちるカスを避けるため、板より外側にハミ出さないようにも注意しなければならない。
感覚的に昔あった”炎のチャレ○ジャー”という番組の電流イライラ棒を思い出す。

 さて、大きさはというと

社長:推定176cm

と、まあこんな感じだが伝わるだろうか。

工場見学(要予約)
受付時間:10:00~15:30
受付TEL:0954-43-9421
受付✉:info@eguchiseitosho.jp
定休日/ 日曜・祝日

 販売スペースもあるので気になる方はぜひ。 

弊社ギャラリー(ハロウィン仕様)

後書き

 工場に坂がある。窯へと続く短い坂。
毎日職人が踏みしめてきたこの坂だからこそ、ものづくりの楽しさも厳しさも何でもかんでも知っている。……ような気がする。
ついつい擬人化してしまうほど、この坂を最初に見た時から何か惹かれるものがある。
初めて自分がデザインした磁器の焼き上がりを見る日はどんな想いでこの坂を上るだろうか。
きっと高揚感でいっぱいに違いない。
窯入れ後、ふとそんなことを考えていた。
私が重いものを運ぶときオールスター感謝祭のミニマラソンでお馴染み”Eye Of The Tiger”を脳内再生していることも知っている事だろう。

この記事を書いた人